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ことばを育む会のあゆみ

言語障害児をもつ親の会の歩み・・30周年記念誌・・抜粋

第3節

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V 親の会とそれを取りまく環境

6.盛岡大会と大蔵省陳情

平成3年度の全国ブロック長・会長会議は、役員改選の年ですが、全国大会岩手大会が終了するまでは現体制のままでいくことになりました。また、全国表彰規定が作られました。

第14回全国大会岩手大会は盛岡市で開催されました。さすが全国の中で最も行政や教育関係と協調がとれている岩手県親の会の主管だけあって、現職の工藤岩手県知事、太田盛岡市長、そして志賀衆議院議員に祝辞をいただきました。また、分科会では、OB部会を設け、親よりも大半が教室を卒業した子供たち本人の集いで、親の会運動の新しい方向を示唆した大会でした。


○感謝状受賞者
宮城県 元仙台市立通町小学校 濱崎健治 北海道 雨竜高等養護学校 本間正吉
愛媛県 新居浜市立宮西小学校 一色啓祺  

○表彰楯受賞者
言語障害児をもつ親の会北海道協議会  土谷さとる
京都府言語障害児をもつ親の会     西田幸子

この年の夏、「通級学級に関する調査研究協力者会議」から「通級学級の検討(中間のまとめ)」が発表されました。その内容は、

1.通級の概念規定

2.通級による指導が適切な児童生徒の心身の障害の種類・程度及び指導の内容・方法

3.通級による指導の教育課程上の位置付け等

4.通級による指導の充実のための条件整備

5.在籍学級・学校等との連携の在り方

6.学習障害児に対する村応

に分けて述べられています。年度末にはこれがいよいよ最終報告として出されることになります。全国親の会にとって、結成以来長年の運動の一つの区切りもなるのです。期待と不安の中でもうひと踏ん張りが必要です。

そんな中で全国親の会は、いままで特殊教育の分野なので、もっぱら文部省にたいして要望・陳情をしてきたのですが、いざ「通級制」を制度化するには予算の裏付けが絶村条件なのが解りました。ある程度の文部省の了解を得ても、大蔵省の理解を得なければ一歩も進まないのです。大蔵省主計局文部担当に全力で働きかけることになりました。全国各地の親の会の力を借りて、文教委員の国会議員の先生方に陳情するとともに、直接大蔵省の主計官にも役員総出で陳情しました。


平成4年3月30日に通級学級に関する調査研究協力者会議から「通級による指導に関する充実方策について(審議のまとめ)」が文部省に対して報告されました。この報告を受けて文部省は、平成4年度の国家予算の成立をみて、いよいよ通級への一部教員増置に踏み切ったのです。かならずしも親の会の期待どおりのものではありませんが、何はともあれ通級削がやっと光が見えてきたことを素直に喜び合いました。

また、この年に、平成3年度版 言語障害児教育自書を発行しました。茨城の加藤文彦先生が中心になって、数名の先生に部門毎にそれぞれ担当していただいた、久しぶりの労作です。



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