NPO 全国ことばを育む会[全国ことばを育む親の会]
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Q1 ことばが心配です。どう考えたらよいでしょうか?
A1
 ことばの心配は、どのようなものでしょうか?次に具体的な5つのタイプをあげてみました。
1. ことばがはっきりしない
「ラッパ」を「アッパ」、「テレビ」を「ティエビ」、「さかな」を「タカナ」、「せんせい」を「テンテイ」などと発音する。詳しくは、Q2を。
なかには、唇や上顎(うわあご)、口蓋(こうがい)などがつながらないまま産まれてきたことで、発音に影響が出ている場合もあります。詳しくは、Q3を。

2. ことばがつっかえる なかなかでない
話しをするときに、「ボ、ボ、ボクネ」のようにことばのはじめの音を繰り返したり、「ボ・・・クガネ」のように出だしの音を引き伸ばしたりします。
詳しくは、 Q4を。

3. きくはたらきが弱くて、ことばがハッキリしない
難聴(なんちょう)で、きくはたらきが弱くて、はっきりしたことばが出せない。
詳しくは、Q5を。

4. ことばの数が少ない うまくつながらない
ことばの話し始めが遅い、ことばが増えない、数が少ない、ことばがうまくつながらない、決まったことばしかいわない、テニヲハが使えないなど。  詳しくは、Q6〜Q8を。

5. 話しかけても応えない 場にそぐわない話をする
何を話しかけても知らんぷりして応えない、場をわきまえずに勝手に話す、人やテレビが言ったことをオウム返しにくり返す。また、ことばだけを特に苦手にする、注意する力が弱く落ち着きがないなど。
詳しくは、Q9〜Q11を。

なお、より詳しくお知りになりたい場合は、このホームページの 「ことばの相談案内」で案内している方法や、お住いの地域のことばの教室や市町村教育委員会の相談窓口などにご相談されることをおすすめします。

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Q2 「発音の誤り」って?
A2
 子どもの発音は、話し始めの頃は、さ行がシャ行になったり、ら行がダ行になったり、あるいは音が歪(ひず)んだりします。それが発育と共に改善され、個人差はありますが小学校に上がる前にはほとんど正しい発音になります。しかし中には、舌の癖や何らかの要因で正しい発音ができにくい場合もあります。このような場合には、ことばの教室などでことばの練習をした方がいい場合もあります。

 ご家庭では、・発音の誤りを指摘するのではなく、正しい発音を多く聞かせる、いいお手本を示すこと。・噛むこと、吸うこと、吹くこと、舐めることなどを多くして舌や唇など口の運動機能を高めることを大切にしてください。

 なお、ことばの発達は非常に個人差があり、対応の仕方も様々です。大切なことは、それぞれのお子さんが持っている力を充分に発揮し、豊かな言語生活を送ることです。

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Q3 「口唇裂(こうしんれつ)・口蓋裂(こうがいれつ)」って?
A3
 口唇裂とは、上唇(うわくちびる)が閉じていない状態、口蓋裂とは、口の天井(口蓋)がつながらない(割れている)状態をいいます。400〜500人に一人の割合で生まれるともいわれています。生後に縫合手術をしますが、発音がうまくできにくい場合があります。ことばの教室や病院の言語指導室で練習する必要があります。
 ご家庭では、噛むこと、吸うこと、吹くこと、、舐めること等で、舌や唇など口の運動機能を高めることが大切です。

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Q4 「吃音(きつおん)」って?
A4
 吃音(どもり)とは、話しことばのリズムが乱れ、ことばがスムーズにでない状態をいいます。また、つっかえるのではないかという不安な気持ちや緊張感から話すことを避けようとする行動も含めて、「吃音」といいます。
 3歳前後のことばが急激に発達する時期に、吃音のような話し方がみられますが、これはことばを獲得する途中に一時的に起こる「吃音のような話し方」で、いつの間にか消えてしまうことが多いのですがわずかに残るものもあります。

 ご家庭では、・ゆったりした生活 ・ゆったりした話し方 ・つっかえてもゆったり聞いてあげる ・子どもの好きなことにじっくりと付き合う生活を心がけていくことが大切です。

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Q5 「難聴」って?
A5
 何らかの原因できこえの状態が悪い場合があります。きこえの程度はオージオメーターで測定します。その程度をdB〔デシベル〕という単位で表します。40dB位になると大きな声で話しかけなければ聞き取ることが困難になります。dBが大きくなる程、きこえにくさが増します。補聴器(ほちょうき)や人工内耳(じんこうないじ)を利用することで、きこえの程度が相当改善されるようになりますが、これらの装具(そうぐ)を上手に利用するには、訓練が必要です。また、ことばの発達や発音にも大きな影響があります。早めに専門の医師と相談されるとか、きこえの教室やことばの教室での指導や適切な施設や専門機関での教育が必要です。
 ご家庭では、医師や専門の機関との連携のもと、乳幼児期からの早期の教育を心がけることが大切です。

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Q6準備中です
A6
 準備中です。
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Q7 「ことばの遅れ」って?
A7
 周りの同じ年齢ぐらいの子どもと比べて、話し方がたどたどしいとか、ことばの数が少ないとかが気になります。特に3歳を過ぎる頃から、子どものことばは急激に変化・増加するので、大変気にかかります。大まかに1歳から2歳の頃にはひと言ふた言を話し、2歳から3歳にかけては片言で話すようになり、4、5歳になると大人の会話に混じったりするようなことも出来るようになることもあります。
しかし、発達、特にことばの発達は個人差が大きいものです。じっくりと見守ってあげることを心がけましょう。

 ご家庭で大切なことは、子どものことばの環境をしっかり築いておくことです。ことばの発達は、しっかりした土台の上に成り立つものです。

◎ 幼児期は特に見極めが難しいので、心配を家庭で抱え込まないで、相談できるところを見つけることが大事です。
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Q8 「知的障害」って?
A8
 記憶、推理、判断などの知的なはたらきや発達が、同じ年齢の子の平均と比べて、ゆっくりであることを指しています。

 はっきりした理由がわからないものがほとんどですが、胎児になる前の、卵子や精子の染色体のトラブル。胎内での病気や事故による脳への損傷。出産時や、産まれてからの、乳幼児期の頃の病気や事故による脳への損傷などが考えられます。

 発達にあわせた特別な支援を行うところとして、小・中学校の特殊学級や養護学校などがあります。また、これらの特別な学級や学校へ通うほどではなくても、ことばの発達に心配があって、ことばの教室などへ通級する子もいます。個別指導を中心にして、一人ひとりに合った指導を行います。

 ご家庭では、障害があっても、本人のもって生まれた力に応じた、より良い環境を準備し適切な養育を行うことが大切です。適切な環境によって発達は促進されます。

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Q9 「LD(エルディー)(学習障害)」って?
A9
 Learning Disabilitiesの頭文字をとったことばです。
「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである」と定義されています。
 このように、LDは全般的な知的な遅れはないが、特定の能力に困難を持つ状態をいいます。

具体的には、
会話のとき⇒話の聴き落としや聞き間違い、話の内容があちこちに飛んでしまい自分の言いたいことを上手く伝えられない。
本を読むとき⇒文字をとばしたり、一字ずつの読みになったり、つっかえたりする回数が多く、内容が読み取れない。特定の字が読めない。
書くとき⇒筆順がばらばらになる。誤字脱字が非常に多い。字の形が思い出せず、書くのに時間がかかる。
計算のとき⇒簡単な足し算・引き算にも、指やおはじきを使い、時間がかかる。計算は出来ても、文章題はわからない。

 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されますが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではないといわれています。
 ご家庭では、学習面の遅れのみを心配して、能力以上の学習を強いることがないように心がけることが大切です。その子のもっている良い面にしっかりと目を向け、誉めて伸ばして、自信を持たせることを大事にしましょう。

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Q10 「AD/HD(エーディー/エイチディー)」って?
A10
 Attention Deficit/Hyperactivity Disorderの略語です。
 日本語では、「注意欠陥/多動性障害」と訳されています。
 原因はまだ不明ですが、注意力・衝動性・多動性を自分でコントロールできない脳神経学的な疾患と言われています。

 特徴は、単純な作業を長時間できない・忘れっぽい・些細なミスをする・考えずに行動する・落ち着きがない、多弁で時間や物の管理が出来ないなどが主な特徴です。
 適切な薬物療法、心理療法、教育的な介入によって、問題行動は軽減することが知られています。適切な対応がなされないケースでは深刻な問題を引き起こすことがあります。

 しかし、AD/HDの特徴を理解し、日常生活での支援を適切に行うことで、AD/HD的症状はひとつの個性になることもあります。
 大切なことは、周囲の理解ある言葉がけによる本人の自信喪失の防止です。支援の第一歩は思いやりのある言葉がけです。そのためには、周りの人々が、AD/HDの正しい情報を学習し、適切な理解のもとに接して欲しいものです。

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