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ことばを育む会のあゆみ

言語障害児をもつ親の会の歩み・・30周年記念誌・・抜粋

第2節

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W 10年間のできごと

4.取り巻く社会の変化

おおよそ昭和50年から同60年頃にかけて障害児を取り巻く社会の情勢は大きく変わろうとしていました。1981年(昭和56年)の国際障害者年を中心に養護学校の義務化、関係法整備、それに付随する調査研究報告など、のちの「通級」に関わる素地が次第に固まりつつあったようです。

(1) 養護学校の義務制施行

昭和54年4月、これまで伸び伸びになっていた養護学校が義務化され、日本国民の全てが教育を受ける仕組みが整えられました。これに先立ち昭和52年12月に国立特殊教育研究所の辻村泰男所長さんをお迎えして講演をいただきました。先生は義務化の経過を述べられたあと、これからの心身障害児の教育をどのように進めていかなければならないのか、具体例を示しながら大きな示唆与えて下さいました。(講演要旨は「ことばNo55号、1977年」)

(2)国際障害者年

国際連合は、1976年第31回総会において、5年後の1981年(昭和56年)を「国際障害者年」とすることを全会一致で決議し『完全参加と平等』をテーマに心身に障害のある人々のために様々な行動を取るよう、これまでにない大きな歩みを始めました。

ことば75号はその巻頭言で「国際障害者年と親の会活動」を取り上げ、概略以下のような要旨が述べられています。

1) これを機会に親の会の目的の大きな柱である身近な人々への啓発をしていこう。

2) 言語の城に閉じ寵もるのではなく、他団体や行政と積極的に情報を交わし、交流を深めましょう。

3) 我が子、我が地区を大切にしながらも、「我」以外の県の活動を知り、相互のつながりを持ちましょう。



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