W 10年間のできごと
4.取り巻く社会の変化
(4)ST資格制度の動き
平成9年12月19日付で、ついに「言語聴覚士法」が公布されました。事のよし悪しは置くとして、今後の言語障害児のサービスや指導に尾を引くことは否めないことと思います。親の会としては今後の推移を見守る必要がありましょう。
事の経過と問題点については、ことばNo63号(1979N年)No77号(1981年)および92号(1983年)に特集されていますので参照されると良いでしょう。
(5)全国公立学校難聴言語障害教育研究議会との連携
文字通り難聴・言語の教師の全国的組織であり研究団体です。昭和48年に第1回大会が東京開かれて以来毎年大会が開催されてきました。
第11回福島大会には「保護者との提携」部会が設定されました。15回茨城大会までを「ことば」に見る限り、必ずしも親との教師の連携が十分とは言い切れない状況にあるように思います。「親の会のことだから親たちでやるべき…」の意識が潜在しているのかも知れません。この時点(昭和59年)では、まだ「教師が親の会のことに関わってはいけない」と学校長から指示されたので親の会の機関誌に「原稿は書くわけにいきません」と断ってきた例がありました。
子どもの成長・発達は子ども自身の内側の力に負うところもありますが、親と教師と社会の協力体制を欠かす事はできないのです。
親と教師が子どもを真ん中に捉えて、臆する事なく真に「連携」することこそ、この子らにとって必要なことなのではないでしょうか。
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