U 全国心身障害児福祉財団との関係
一部重複しますが、全国親の会が、全国心身障害児福祉財団(以下財団と略称する)傘下に加わる事については、本会の財政確立もさる事ながらこれからは「他の障害を持つ方々の団体との交流」を欠かすことができないという考えからです。
財団は以下の15の父母団体と密接に関係を持ちながら事業を行っています。
・子どもたちの未来を開く父母の会(サリドマイド児を中心とする先天性奇形)
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・自閉症児親の会全国協議会
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・全国言語障害児をもつ親の会
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・全国肢体不自由児・者父母の会連合会
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・全国肢体不自由養護学校父母の会
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・全国重症心身障害児(者)を守る会
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・全国心臓病の子供を守る会
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・全国精神薄弱養護学校PTA連合会
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・全国病虚弱教育学校PTA連合会
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・全国盲学校PTA連合会
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・全国聾学校FIIA連合会
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・全日本精神薄弱者育成会
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・難聴児を持つ親の会
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・日本筋ジストロフィー協会
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・日本てんかん協会
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それぞれの会では、年一回ないしは月刊の指導誌、或いは年間数回の会報や機関紙など創意工夫を凝らして発行しております。言語の全国親の会では年6回を継続して発行し、現在に至っております。財団の案内によりますと、『全国心身障害児福祉財団は、昭和47年に「住宅障害児の城」として生まれました。全国療育相談センターと中央愛児園の運営、心身障害児に関する調査、研究、資料整備、「療育の窓」など療育指導書の発行、一般社会への啓蒙運動、それに心身障害児療育担当者(保健婦、ホームヘルパー、ケースワーカー、訪問教師等)および保護者・ボランティアに対する県単位のセミナーなどの事業を行っています。
また、本財団の重要な事業として心身障害児の親の諸団体と協力して、各障害別指導誌の発行、無料検診、療育相談などを行っています』・・・・・・・「療育の窓」より
特に1980年以降、平岡事務局長は財団の下で翌年に控えた国際障害者年(1981年)を推進するために組織された「国際障害者年日本推進協議会」協議員の一人としても大いに活躍されました。更に広がりを持ち続け、後に全国社会福祉協議会の予算村策委員長としても敏腕を振るわれました。
財団とつながりは、単に財団から財政的な支援を受けるというような消極的な姿勢ではなく、すべての心身障害児の問題解決に向けてどうしたら良いのかを問い続けている中で、全国言語障害児をもつ親の会として実行可能な事業を見出だし、一つ一つ着実に成果を上げていったのです。その事が財団全体に認められ、遂年言語親の会の予算が増額されていったという経緯を側聞するところです。いずれにいたしましても、最大の力を発揮しながら言語親の会のために尽くしてこられた諸先輩に頭が下がります。
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