T 第二期全国親の会執行体制
4.全国親の会事務局長交替と北海道大会
昭和62年度の全国ブロック長会議・会長会議は、平岡さんが逝去されて25日目、生前平岡事務局長が予定した通り行われました。そこで辻会長は、行木久男さんに新事務局長を委嘱し、新しい辻会長・行木事務局長体制がスタートしました。当分の間は、東京・新宿西早稲田の全国心身障害児福祉財団内に事務局の本拠地を置き、千葉と秋田に分室を設けることにしました。秋田の事務局は、主に国庫・日自振の補助事業関係を高橋琴子先生・笹岡恵子先生を中心に担当し、千葉には行木富子先生が局長を補佐することになりました。また会規約が改正され、役員の任期が1年だったのを2年間に変更しました。
会議終了後、辻会長をはじめ役員・事務局で平岡前事務局の仏前に報告し、新たな前進を誓いました。
辻・行木執行部が迎えた最初の大きな行事は、第12回全国大会・北海道大会です。全国言語障害児をもつ親の会25周年記念大会ということで、下記の方々へ、全国の本会功労者への感謝状、表彰楯を贈呈しました。
○感謝状受賞者
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岩手県玉山村立姫神小学校 菊池義勝
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青森県手塚子どもカンファランス 手塚 敏
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北海道雨竜高等養護学校 跡部敏之
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○表彰楯受賞者
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全国言語障害児をもつ親の会 小林咲子
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全国言語障害児をもつ親の会 故平岡利美
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宮崎県 長谷川辰夫
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福岡市 銅玄 富枝
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山口県 徳原 啓
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広島県 久保井時雄
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岡山県 田中 和裕
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滋賀県 木村 要
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北海道 谷本 保子
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福井県 松原 桂子
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岐阜県 安江 肖五
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茨城県 関口 龍也
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山形県 川瀬 同
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兵庫県 宮田 禮彰
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岩手県 成田 廣邦
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北海道 丹崎 信夫
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医療法人清恵会顧問・神山五郎先生の記念講演では、昭和37年に東京都親の会を結成された父君の神山一郎先生の当時の思い出にも触れられて、25周年に花を添えられましたし、文部省特殊教育課教科調査官・渡辺研先生の大会講評では、平岡さんの願っていたことは確実に受け継がれていかなければならないと激励されました。そして大会宣言では、「子どもの幸せをねがい言語障害教育の充実と通級制の確立を」の大会スローガンをさらに強調して、通級制実現に向かって全力を尽くすことを誓い合ったのです。
この大会の1週間後に、臨時教育審議会の最終答申「教育改革に関する第4次答申」が出されました。通称75学級といわれてきた特殊学級のあり方が、「軽度心身障害児教育体制の整備・充実」として、ようやく正式な場で取り上げられることになりました。
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