NPO法人全国ことばを育む会の平成23年度総会が6月5日、戸山サンライズで開催されました。 これには、理事、監事、事務局をはじめ、全国各地の親の会から49名出席しました。 総会では、初めに東日本大震災で亡くなられた方々に全員で黙とうをささげました。 この間全国ことばを育む会に寄せられた災害義援金は50万円を超えました。 この義援金については、東北・関東ブロック担当理事と三役で義援金配分委員会を構成し、 早急に配分を検討して実施することが確認されました。 そして平成22年度事業報告、決算報告、平成23年度の事業計画、予算案を全員の拍手で確認しました。 なお、平成23年度の重点として以下の点が確認されました。
1、
難聴・言語障がい等に関する情報の提供を図る @
『ことば』誌をテーマ別特集による構成を継続して毎回の特集項目において掘り下げた内容を提供すること。 A
ホームページを原則月2回内容更新を図る B A4サイズ1ページの新しい「会報」を各県親の会をはじめ各関係方面へ発信する。
2、
地方における親の会組織の充実を図る @ 各県の親の会の実情把握の強化 A
研修会や講演会の実施ブロック担当理事の派遣などを通じて親の会未設置の地域への働きかけを進める B
全国大会への参加の促進や関東ブロックでの行事への参加の促進で東京地域での親の会の組織化を図る C 全国大会を岡山市で300名規模で成功させる D
次の大会(平成25年)を千葉県で開催する
3、 研修会、相談会、集団指導の実施
4、
会の効率的な運営と体質強化 『ことば』誌の普及拡大や両親指導書の手引きの普及拡大、JKAへのあたらしい補助金の提案など継続して財政の健全化を進める
5、
研修事業の実施 理事研修、近隣の理事を派遣しての各地区の研修会開催
6、
関係機関、団体との連携 文部科学省などへの要望活動、意見陳述、各団体への役員派遣 [田辺理事報告]
平成23年度第1回理事会の模様
本年度の第1回理事会を6月4日(土)12時から東京事務所で行いました。東日本震災後はじめての理事会であり、被災された東北・関東地域の担当理事からその模様が語られ、あらためて被害の大きさと、ことばの教室の再興を全力で支援していくことを理事間で認識し、現在50万円ほど寄せられた義援金を早急に第一次配分する手続きを進めることとしました。
前回2月理事会からの報告事項としては、財政健全化特別委員会からは、本会の主要な目的である各地の親の会の支援を続けていく体力を持続するため、『ことば』誌の普及拡大や経費節減などを通して本会の収支の再検討に着手したことの報告がありました。また、50年誌編纂の進捗、8月に開催する全国大会岡山大会の準備状況等の報告がありました。
続けて、22年度の事業・決算報告や今年度の計画など、総会提案議案の審議を行い、15時すぎに閉会しました。
[古城専務理事報告]
全国研修会の報告
6月4日(土)15時40分から戸山サンライズで、講師は文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官大西孝志先生にお願いし、演題を「特別支援教育の現状と課題」とし、研修させていただきました。
街中にある「盲人用信号」は「歩行者支援信号」へ、私立中学の入試問題に取り上げられていた「視力のある人とない人との会話」などの紹介がありました。
私がこの特別支援教育の概要を文科省から聞いた平成15年当時と比べ確実に支援の意識は進んでいると感じました。
子供の数が減っているのにもかかわらず通級児童の増加現象、障害者の権利に関する条約について日本は署名したが批准はまだ、障害者基本法改正案は閣議決定されているが国会に上程されていない、等々の最新の情報を聞かせていただき、会運営のヒントがあるように感じました。
[菅原理事報告]
総 会
総会挨拶 加藤理事長 総会・・・全国各地から49名の参加者
総会・会場 議長・佐伯さん(福島) 監査報告水野監事
理事会
研修会
演題「特別支援教育の現状と課題」文科省大西先生
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